4.土地分類図からわかること
 地形図を使った土地分類図の作り方がわかったところで,実際にこの土地分類図から何がわかるかについて考えてみましょう。図6は,広島市における約100年間の土地分類の変遷を表しています。広島市は太田川と呼ばれる大きな河川の三角州(デルタ)に町が形成されており,1898年(明治時代)にはその河口部分の多くは湿地(下図ではピンク色)であることがわかります。それらの湿地帯は,時代とともに埋め立てたられ,都市化が進んでいく様子が土地分類図から読み取れます。また分類図の東西に覆っていた森林(下図では黄緑色)も都市化(住宅なども含む)と伴に消滅して行く様子がよくわかります。
 このように,
地形図のみを見ていてもわかりにくい土地の様子を土地分類図として再描画することにより,土地の変遷を確認することができます。さらにその土地分類図等を利用することにより,将来の都市計画等が立案されたりしています。


 <1898年,明治時代>
 <1950年,昭和30年>
<1972年,昭和47年>
<2001年,平成13年>



図6 地形図を利用して作成した広島市内の土地分類図.約100年間の土地利用の変遷が一目でわかる.