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図1 地震後(2004/1/2)

図2 地震前(2003/10/28)



図3

イラン南東部を襲った大震災
ASTER Level 1B

 2003年12月26日午前5時半頃、イラン南東部のケルマン州バムを大地震が襲った。 確認された死者数は既に3万人以上、一部では5万人近くとも想定されている。そして住居の60〜70%が倒壊し、ほとんどの住民が未だ住むところがなく、厳しい寒さとの戦いの日々を過ごしている。 また、バムは史跡で有名な都市であったが、その史跡も壊滅状態となった。 異常気象に襲われた2003年の終わり、またしても自然の驚異によって、多くの貴重な命と人類にとっての貴重な財産が失われたのである。

  図1は地震直後の2004年1月2日に、また図2は2003年10月28日にバムを撮影したASTERのVNIR画像である。 また、図3は、地震前後のASTER band2にそれぞれマゼンダと緑に充てて表現したものである。この画像では地震後スペクトル反射が高くなった地域は緑で、低くなった地域はマゼンダで表現され、より変化が大きい地域はその色が鮮やかに表示されることとなる。