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サーモグラフィで人間の顔を見てみよう

  フレーム
早速ですが,まずは次の絵を見てください.
これは,サーモグラフィと呼ばれる特殊なカメラを使って,人の表面温度を撮影したものです.
このように,離れたところから物の表面温度を測ることができるのですが,さて,ではこの絵をみて,まず気づいたことをどんどん挙げてみましょう

・・・例えば,顔の温度,髪の毛の温度,めがねの温度,服の温度などは,何℃ぐらいになっているでしょうか?
◇顔は34〜35℃ぐらいで,体温(わき下で36〜37℃)に近いですね.そう,風邪をひいて熱を出していると,このカメラでわかってしまいます.(そんなときは早く寝ましょうね ^^;)

◇髪の毛はだいたい28〜30℃です.服は,多少体温で温まっているのでしょうか,30〜32℃ぐらいですね.

◇めがねはどうでしょうか.27〜28℃で,結構低いですね...実は,このときの室温が27℃でした.


・・・そう,
私たちの身の回りにあるものの表面温度は基本的に室温に近いのです!ただ,人間の体のように,熱を発生していると表面温度が気温より高くなるのです.

このことは,私たちの熱環境(つまり暑さ,寒さをどう制御するか)を考えるときの基本となります.良く理解してくださいね.

ちょっとだけ,補足...

人物の右肩のちょっと上のところが赤いですね.
...これは,人の後ろにおいてある,電源の入ったパソコンのモニタです.
そして,左にピンクの変な形をしたものが...これは,お湯の入っている
電気ポットです.ピンク色に見えるのは36℃以上であることを
示しています.

このように,電気機器のスイッチが入っていると,やはり発熱して
気温より高くなるんですね.