情報ウィンドウを使ってみよう

情報ウィンドウを使うと,画像に関する情報(大きさとか色のタイプなど)のほか,カーソルの位置のRGB値(カラー画像を赤,緑,青の色に分けたときの各色の値)を表示することができます。

  1. メニューウィンドウの[なびウィンドウ...]の1つ上に,[情報ウィンドウ...]というメニューがあります。情報ウィンドウを出してみましょう。
    情報ウィンドウを選ぶ

  2. 情報ウィンドウが出てきました。大きさとか色のタイプなどの情報が表示されています(ここでは特に説明しません)。
    情報ウィンドウ

  3. [拡張]というタブをクリックしてみましょう。今度は違う情報が出てきました。
    情報ウィンドウの拡張画面

    • このASTERのカラー画像は,
      • 青(B)にバンド1(私たちが緑と感じる波長の光)
      • 緑(G)にバンド2(私たちが赤と感じる波長の光)
      • 赤(R)にバンド3(私たちが見ることができない近赤外線の光)
      の各観測画像を割り当てて,作られています。私たちが感じる色とASTER画像の色が違って見えるのは,このように色を作る波長の組み合わせが違うからです。

      ASTERのバンド
      ASTERが観測した光
      カラー画像における色
      バンド1
      青(B)
      バンド2
      緑(G)
      バンド3
      近赤外線*
      赤(R)
      * 私たちには見えない光です

    • 拡張画面のRとGとBの値は,カーソルがある画素のバンド3,バンド2,バンド1の値を示しています。

    • もう1つ,Aという値があります。これはアルファチャネルというものですが,ここでは関係ないので説明しません。

    • このように情報ウィンドウを使うと,カーソルの位置の値を色別に知ることができるのです。

ひとくちメモ(1)〜ASTERに青のバンドが無いわけ〜

ASTERには,私たちがと感じる光を観測できるバンドがありません。

これには幾つか理由がありますが,近赤外のバンドの方が植生や地形の観測に優れていることや,の光を用いた観測は大気分子による邪魔を受けやすいこと,などが挙げられます。

なお,Landsat7衛星に搭載されているETM+というセンサはASTERに似たセンサですが,こちらにはのバンドがあります。

ひとくちメモ(2)〜画像の色の割り当て方〜

この授業では,バンド1(緑の光)を画像の,バンド2(赤の光)を画像の,バンド3(近赤外の光)を画像の,に割り当てて,カラー合成されています。しかし,色の割り当て方は,こればかりではありません。次の画像は色の割り当て方を変えた例です(クリックすると大きくなります。戻るときはブラウザの「戻る」ボタンをクリックしてください)。

1:青/2:緑/3:赤
1:緑/2:赤/3:青
1:赤/2:緑/3:青

このように色の割り当て方は多々ありますが,混乱を避ける意味でも,通常は授業で使っている割り当て方(上の3枚のうち,一番左)が使われます。この割り当て方では,観測バンド(1→2→3)の波長の順番(緑→赤→近赤外)と,画像の色の波長の順番(青→緑→赤)が同じになっており,直感的に理解しやすくなっています。