衛星画像を使った水の濁り調査


1.はじめに

 みなさんは,図1や図2のような海の色を見たことがあるでしょうか? 実は,これは赤潮・青潮と呼ばれる現象で,海の健康が非常に悪くなったときに見られる海の色です。最近では,このような現象が各地の海岸で起こり,漁業などに被害を与えているため,深刻な環境問題となっています。

 このように私たちの身近におこる環境問題を解決するためには,しっかりとその現象を把握する(モニタリングする)必要があります。海のように広くて,人間が簡単に行けないところは,船だけでなく,飛行機や人工衛星等も使ってモニタリングがなされています。

 今日の学習は,海の環境を守るために行われている
衛星データを使ったモニタリング方法について学びます。ではさっそく,海の色を衛星から計るしくみについて学習しましょう。




図1 赤くなった海の色(赤潮,広島湾)
※白いのはかき養殖のための筏
(出典:http://www.nnf.affrc.go.jp/


図2 青くなった海の色(青潮,東京湾)
(出典:http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO
/koukuushashin/aosio_index.htm)