空は青,りんごは赤,植物の葉は緑・・・,私たちの周りにはたくさんの“色”があります。この“色”は光の波長と対応しています。下の図を見てください。私たちには,光の波長が短いと紫や青として見え,中くらいだと緑や黄色として見え,長いとオレンジや赤として見えるのです。
←紫外
赤外→
短い
長い

実は光には青よりももっと波長の短い光もありますし,赤よりももっと波長の長い光もあります。これらは紫外線,赤外線と呼ばれ,私たちの目には見えない光ですが,これらも立派な光です。

多くの衛星センサは,地球からやって来る光を,幾つかの異なる波長(つまり異なる“色”)に分けて観測します。またセンサの中には,私たちが見える紫から赤までの光ばかりではなく,紫外線や赤外線までも観測できるものが多数あります。

この講義では,地球観測センサと同じように,物体を異なる色に分けて観測するとどのように見えるのかを実験で確かめてみましょう。

◆目的

  • 物体を,異なる色に分けて観測するとどのように見えるのかを確認します。
  • 物体を異なる色で観測した結果から,実際の色を予想してみます。

◆用意するもの

筆記用具以外は先生が用意します。
  • PCプロジェクタ(先生用)
  • パソコン(先生用)
  • パワーポイントとCOLOR.PPTファイル(先生用)
  • 大きい段ボール箱。プロジェクタの光を入れる穴と,のぞき穴があります。
  • いろいろな色の物体(6個)が入った箱A。各物体には番号が付いています。
  • いろいろな色の色紙(6枚)が入った箱B。各色紙にも番号が付いています。
  • 表Aと表B(生徒数分)
  • 筆記用具(各自で用意)